長い冬も立ち去り,待っていた春がやって来ると,黒い地面が見え始めた日だまりの土手や川岸にバッケャ(フキノトウ)がたくましく頭をもたげてきます。
雪国の人々には何か月ぶりかで眺める土の色と,バッケャの浅緑が目にしみて,いよいよ春だという喜びがあふれてきます。秋田県では,雪を割って春を知らせるバッケャを郷土の花として親しんでいます。また,早春の食事のとき,すがすがしい香りとともに春一番の自然の味を楽しませてくれるのもバッケャです。 |
○バッケャのアク抜き
まず,バッケャの茶色の外皮をはずして洗います。それから,バッケャがかぶるくらいのたっぷりの湯を沸かし,重曹を加えます。これにバッキャを入れ,落としぶたなどですばやく全体がお湯にひたるようにします。お湯から出ていると茶色になってしまうからです。さっと美しい緑色になったら火を止めて,そのままゆで,汁が冷えるまでおきます。水を取り替えながらさらし,食べてみて適当な苦みが残るくらいになったら,かたくしぼって,使います。 |
○バッケャのみそ汁(フキノトウのみそ汁)
春一番に見つけたバッケャは,まだ苦みが強くないので,生のまま使います。小さなお舟のようにお吸い物に浮かべたり,細かく刻んでみそ汁に加えるとお椀いっばいにパアーツと春の香りが広がります。
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○バッケャみそ(フキノトウみそ)
アクぬきをして,きっちり水けをきったバッケャを細かく刻み,みそ・酒・砂糖を適当に加えてすりばちでよくすり,それをなべに移し,弱火でつやの出るまで練り上げます。熱いご飯にのせたり、細かく切ったエゴ(黒っぼいこんにゃくのような食べ物)の上にかけたりして香りを楽しみます。 |
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