平成10年度

6年生の実践

「金西環境サミット’98〜わたしたちにできることからはじめよう〜」

1.単元を組むにあたって
 入学して以来,環境学習を積み重ねてきた子どもたちである。現在,毎日のように新聞やテレビのニュースなどで報じられている地球の環境問題についても関心が高く,それらの原因や実態についておおまかな知識をもっている。しかし,実際の生活に目を向けると,快適で便利な生活に慣れてしまい,だれもが水や電気,石油などの資源のむだ使いをはじめとする無意識の環境破壊をしているのが現状である。そこで,地球の環境問題を自分自身の問題としてとらえ,環境保全活動を実践できる子どもをめざして,社会科と理科を中心として道徳,まつかぜ学習を組み合わせた総合的取り扱いによって環境単元を設定した。本単元では,環境問題の事実の再認識にとどまらず,地域の自然環境についての具体的な実験,観察,情報収集に重点を置き,環境問題を自分の問題としてとらえ直すことができるようにした。「環境サミット’98」では保全活動の難しさや大切さについて話し合い,まわりの人たちへの情報発信へとつなげていきたい。

2.指導にあたって

環境問題,知ってはいるけど

金足の自然に浸りながらの環境学習はしっかり定着し,子どもたちは日常の環境保全活動に当然のことのように取り組んでいる。また,5年生の環境学習で地球の環境問題についての認識を深め,大半が一般的な知識をもっている。しかし,地球に住むものの一人として自分の生活が直接環境問題につながっている現状をとらえ,自分も何かしなければという切迫感をもつまでには至っていないように思われる。

こんな地球にしたのはだれ?

環境問題は社会現象と自然現象が複雑にからみあって生じていることから,社会科と理科を中心とした環境単元を設定した。社会科では,環境破壊に関する事実とその原因について再認識し,理科では人が水,空気,食べ物などを通して周辺の環境とかかわって生きていることを,身近な事象を通して実感できるようにした。道徳では,心情に訴える具体的な映像資料を用いることにより,環境保全に主体的に取り組もうとする意欲を高めることができると考えた。

地球を守れるのは,わたしたち

一次では,調べ学習により,地球の環境問題について再認識することをねらいとした。二次では,地域の自然に焦点をあて,具体的な情報収集をすることにより,原因についての考察がより現実的になり,漠然としたイメージしかもてなかった環境問題を自分の問題として受け止めることができるようにしたいと考えた。まつかぜ学習では,環境問題に対するこれからの姿勢について実践をふまえて話し合うことで一人一人が環境保全活動を継続していくことの必要性に気づかせたいと考えた。そして,その大切さを自分なりの方法で情報として発信していこうとする積極的,主体的な姿勢が身につくことを期待した。
                                                                 



主な学習の流れ



一次
地球が抱える環境問題を振り返り,学習課題をつかもう 


・ 資料やインターネットを使い,調べ学習をすることで環境問題についての基本的な認識や関心を高める。
                        
 ・地球温暖化         ・家庭排水      ・森林破壊
 ・大気汚染          ・海洋汚染      ・生物の減少 
 ・二酸化炭素増加     ・酸性雨       ・地球の砂漠化   
  (空気の問題)       (水の問題)     (生物の問題)
   
たくさんの問題があって,みんなわたしたちの生活が原因なんだなあ。



二次
身近な環境問題の実態や原因を調べてみよう 

・ 身近な環境について実験,調査,情報収集をすることで,環境問題の深刻さや環境保全活動の必要
性に気づく。

空気レスキュー隊
◎調べたこと(方法)
 ・いろいろな燃焼物から出るに酸化炭素(気体検知管)
 ・車の排気ガスに含まれる二酸化炭素の量(気体検知管)
◎わかったこと
 ・自分たちの生活からかなりの量のに酸化炭素が出ている。
 ・物をむやみに燃やしてはいけない。特に,ビニールやゴムはだめ。 
 
水レスキュー隊
◎調べたこと(方法)
 ・金足地区のいろいろな場所の雨の酸性度(PH測定器)
 ・家庭から出る排水の酸性度調べ(BTB)
 ・馬踏川の上流から下流までの水質の変化(透視度計)
◎わかったこと
 ・金足地区にも酸性雨が降っている
 ・ジュースやしょうゆなど排水に混ざる水溶液には酸性のものが多い。
 ・下流に行くほど川の水は汚れ,海に流れ込む。


生物レスキュー隊
◎調べたこと(方法)
 ・昔と今の乃木堤に棲む生物の変化(家庭での情報収集,実態調査)
◎わかったこと
 ・昔,堤に棲んでいた生物の多くが減っている。          


 こんなに自然に恵まれた金足でも環境が破壊されてきていることを知ってとても驚きました。私たちも何かをしなくてはという気持ちがわいてきました。
                             ↓↓
                    金西環境サミットを開こう



三次

金西環境サミット’98を開こう 

・ 今までの学習や実践をもとに,保全活動の難しさや大切さについて意見交換をする。

環境を守るってとても大変・・・。でも,やめるわけには行かない。環境を破壊したのは私たち人間だから。



四次

私たちだけで,環境問題は解決できるのだろうか 

・ ビデオ資料「身近に迫る環境破壊」をもとに,環境保全のために必要な自分たちの姿勢について考える。

 ビデオを見て,わたしたちだけでは拾えないほどのゴミの量に驚きました。自分なりの実践をつづけるだけではなく,周りの人たちを巻き込んだ大きな力が必要です。



五次

私たちのメッセージをたくさんの人たちに伝えよう 

・ ポスター,チラシ,新聞,ホームページ,新聞への投書などによって,自分たちが学習し感じたことを多くの人に知ってもらい,環境保全を意識して生活する人を増やしていこうとする。

子どもたちの作ったホームページはこちら



平成11年度の研究
「パソコンにトライ!」を指導して (まつかぜ学習 )
1.単元を組むにあたって
    子どもたちは、コンピュータ室の開放により、日常的に自由にコンピュータに触れ、マウス
 やキーボードの操作には随分慣れてきている。また、各教科に応じたソフトの活用だけでなく
 社会科を中心とする調べ学習ではインターネットを活用し、情報収集を積極的に行っている。
  ホームページ作成の経験は無いが、学校のホームページや昨年の6年生が作成したホームペー
 ジには関心をもって見入っている様子がうかがえる。  
  そこで、今回、6年間の環境学習の総まとめともいえる「金西環境サミット’99を開こう」
 の単元を進めるにあたり、環境保全の大切さを情報発信する手段として、ホームページ作成を
 子どもたち全員に経験させたいと考えた。これまでに情報発信の手段として、ポスター、校内
 放送、看板、手紙、新聞投稿などには取り組んできているので、情報教育を推進する上で、よ
 りコンピュータに親しみ活用できるよう、まつかぜ学習「パソコンにトライ!」を設定した。
   コンピュータに慣れてきているとはいえ、子どもたちの操作技能にはかなり差が見られるた
 め、ウインドウズの基本操作から学習を進め、段階を踏んでホームページが作成できるように
 展開を図った。自分たちで決めたテーマのもと,グループごとに実験や観察を行ったり、聞き
 取り調査やインターネットを活用したりしてまとめた結果を中心に、ホタルを使用してホーム
 ページを作成した。
2.活動計画                                     
パソコンにトライ!(計6時間)
金西環境サミット’99を開こう(計17時間)
ウインドウズの基本操作になれよう(2時間)
地球が抱える環境問題を調べよう(社会2時間)
インターネットを活用しよう(2時間)
金足の環境問題の実態や原因を調べてみよう(理科6時間)
ホタルの使い方になれよう(2時間)
自分たちにできることは何だろう金西環境サミット’99(まつかぜ6時間)

私たちで環境問題は解決できるだろうか(道徳1時間)
ホームページを作ろう(課外)
私たちのメッセージをたくさんの人に伝えよう(まつかぜ2時間)
                                           
3.活動の実際
(1)ウインドウズの基本操作になれよう
   @コンピュータの起動と終了
   Aアイコンの説明とソフトの簡単な使     用について

(2)インターネットを活用しよう   
   @インターネット(はばたけ秋田っこ)     への接続
  A「YAHOOきっず」「こねっとgoo」で    の検索のしかた
    ・カテゴリーでの検索
    ・キーワードによる検索
  Bインターネットの終了



 

(3)ホタル(Ver.4.0)の使い方になれよう
☆先生が作った簡単なマニュアルをもとに,ホタルの使い方をみんなで学びました。


(4)ホームページを作ろう
☆水レスキュー隊☆
 ○男潟,乃木堤チーム
 ○馬踏川チーム
 ○土壌汚染チーム
 ○生活排水チーム
☆空気レスキュー隊☆
 ○大気汚染チーム
 ○燃焼物チーム
☆生物レスキュー隊☆
 ○男潟チーム
 ○乃木堤チーム
 ○馬踏川チーム
 ○金足チーム
 わたしたちは,ノートパソ
コンも使いながらホームペー
ジをつくっていきました。パ
ソコンの台数が増えて長い時
間使うことができてよかった
です。   

   
子どもたちの作成したホームページはこちら!