校報 御所野学院中 Vol.1
        平成11年7月16日発行
 

         地域と共に歩む学校を目指して     
                                             校長  濱 田  眞  
  御所野学院中学校は、伸びゆく秋田を象徴する御所野地区と共に学ぶ学校であり、地域、学校、保護者が三位一体となった教育を目指します。 この御所野学院中学校という校名は、学校の理念を表しています。学院の院という字は寺院の院に示される如く、広い地域を表します。わが校のキャンパスは、秋田新都市御所野ニュータウンを中心にした郷土の自然や文化、施設です。生徒たちは地域における体験学習を通して、ふるさとの文化を吸収し、21世紀の大きな課題である環境、高齢化と福祉、 情報、国際化等について学び、的確な判断力と、たくましい行動力を培います。地域や保護者の皆様、どうか私どもの歩みを温かく見守って下さい。そして、共に歩んでいただくことを切にお願いいたします。 
 
郷土総合学習について
 御所野学院中学校の特色ある教育活動の一つに、郷土総合学習があります。
 土曜日の2,3校時を中心に、一週間に2時間程度実施される授業です。教科学習や道徳、特別活動のような枠組みにこだわらずに、生徒が自分の興味・関心を生かせるテーマ設定を行い、調べ学習や体験学習を通して課を解決していくものです。
  5月の全校ガイダンスに始まった郷土総合学習も、テーマ設定、調べ学習、体験等を通して、学習の意味や進め方に対する生徒一人一人の理解も深まってきたと考えております。保護者の皆様や地域の方々に、学習のねらいや実際の学習内容等について今まで以上にご理解いただくことが、郷土御所野をフィールドにした郷土総合学習の充実につながるものと確信しております。

1.郷土総合学習とは

  郷土御所野の歴史・文化、産業、福祉や環境などの学習コースの中から生徒が、自らの興味や関心に基づいてテーマ(学習課題)を設定し地域全体を学びのフィールドとして調べ学習や体験学習,様々な人やもの、自然などとのふれあいを通して学習課題を解決していく学習なのです。        

2.郷土総合学習のねらい

・ 「関わる」をキーワードに、御所野の人やもの、自然などとのふれあいを通して郷土に対する理解を深め、それを足がかりに21世紀に生きる自分のあるべき姿を探し求めることが大きなねらいです。
 また、21世紀を生き抜くための力を「豊かな社会性 」 「豊かな徳性」「豊かな知性」ととらえ、これらの力を育成するための最も効果的な場面がこの郷土総合学習の時間です。

3.各学年の学習コースについて

・1年生・・・ 御所野の歴史・文化について                                   
・2年生・・・ 御所野の産業について                                       
・3年生・・・ 御所野全域を学びのフィールドに、環境,福祉,エネルギー等について           

4.今後の学習のあり方

 現在、生徒は自分たちが学習したことについて、1,2年生はまとめ新聞、3年生は研究レポートにまとめているところです。
10月に行われる予定の学校祭で、各学年ごとの特色を生かしながら、これまでの郷土総合学習の成果を発表させたいと考えております。                        

5.7月2日(金)の活動から

  全校生徒が一斉に学校を離れ、御所野地区に飛び出し、郷土総合学習のフィードワークを行いました。調べ学習やこれ以前に行ったフィールドワークでは分からなかったことを発見した喜び、人との関わりを通してこれまでの自分の考え方、あり方への疑問など子供たちの感想からも、学習の充実ぶり、収穫の多さが伺えます。

6.生徒の感想から

    郷土総合学習                2年1組  女子
  私は、最初、郷土総合学習なんて嫌だなあ、なんでそんなことをやらなければならないんだろう、と思っていました。グループでの活動だと、どうしてもやる人とやらない人がでてしまうし、第一、御所野の産業なんておもしろくなさそう、と思っていたからです。                           
  郷土総合学習が始まり、2,3回目。私の心は全く楽しくない頂点にありました。でも、テーマを決める時は、自分でも不思議に思うくらいに「寿司職人を極める」などと、ものすごく盛り上がっていました。  
(食べ物だったからかもしれないけれど)それを機に、郷土総合学習への思いこみは少しずつ変わっていきました。 コンピュータで寿司のことについて調べるのはすごく楽しかったし、作り方や店もたくさんあることも知りました。そして、一番驚いたのは、思っていたよりもずっとみんなが一生懸命に取り組 んでいたことです。みんな必死にコンピュータを操作したり、本で調べたりしていました。私の班の班長も、依頼状づくりや電話での交渉に一生懸命取り組み、グループのみんなも調べ学習を熱心に行っていました。最初は、憂うつだと思っていた郷土総合学習も、友だちの熱意が私のやる気に結びついたような気がします。  私たちのグループは、7月2日(金)に、鮨処「ふか川」さんを訪問し、ご主人から、調べ学習でも調べたことのある寿司の歴史、魚のさばき方などについてのお話を伺いました。「一生が修行である。」 「お客さんが一人前と言ってくれて、初めて一人前の寿司職人になれる。」というご主人のお話に大変感動しました。
 今、郷土総合学習の体験・訪問を終え、ホッとしたような、少し寂しいような気持ちが私にはあります。本当に嫌だと思ったこの学習が、今の私にはプラスになった と思えます。友だちの見方、「御所野」の見方も少し変わったからです。まだ憂うつだと思っている人も気づいてほしい。だってすごく楽しかったものこの学習。このあとの郷土総合学習も、テーマや課題の解決にむけて、時間を大切に、有効に使って頑張りたいと思います。                                       

7.2 Topics 

・ 3年生の男子5名が、イオン秋田ショッピングセンターで「車椅子体験」を行いました。身体に障害を持つ人たちから見た店内の施設設備、ボーリングの体験など、ハートビル法にもあるような、きめ細かな配慮、優しさを全身で感じた一日でした。
・ 2年生の5名がイオン秋田ショッピングセンターでチャリティーマーケットを体験しました。ものを売ることの難しさ、お客さん に関心を持ってもらうための工夫、何もかもが初めての体験で、はじめは表情が硬かった5人でしたが、時間が経つにつれて周りのお店の店員さんも驚くほどのがんばりでした。3時間の売り上げは、なんと34,805円。商品を提供してくれた保護者の皆様、売場を貸していただいたイオンショッピングセンターの皆さんに感謝しております。売り上げは、全額御所野地区社会福祉協議会に寄付するとのことです。帰校した5人のすがすがしい表情がとても印象に残りました。


そ の 他


進む校舎増築・高等学校校舎建築工事

  中学校校舎増築工事、及び高等学校の建築工事が着々と進んでおります。写真は、中学校の増築部分です。完成時には、中学校の普通教室が9室と3つのメディア室が増えることになります。 現在天気の良い日は、南に鳥海山を望 むことができるのですが、校舎が完成する と、残念ながら今の中学校校舎からは見え難くなってしまいます。しかし、新 しい考え方の校舎は、魅力がいっぱい。工事の完成時期は来春の予定。完成が待ち遠しいですね。




最初のページへもどる。